「名橋たちの音を聴く」神田川篇Vol.9 −「ヴェネツィア」で聴く東京−
水の都――ヴェネツィアと江戸の運河。ルネサンスからバロックにかけて、ヴェネツィアの小舟のうえで奏でられたであろう音楽。江戸の掘割に架かる名橋たちに響く「ヴェネツィアの音楽」とまちの音との混合を感じ、頭上を飛び交う鉄道・道路交通網の発展を見上げ、今はなき煉瓦造りの「万世橋駅」に思いを馳せる。音をきっかけにまちを味わう非日常の「船上の音遊び」。

2017年4月30日(日)
 第一便 13:00-14:00
 第二便 14:30-15:30

音楽家と解説者:
笠原雅仁(声楽家・コルネット奏者・リュート奏者)
辻康介 (声楽家)
鷲野宏(まちの解説/都市楽師プロジェクト主宰)

会場: 神田川を漂う船の上 
     (和泉橋〜御茶の水橋を運行予定)
乗下船場所:和泉橋防災船着場
定員:各便 30名(お申込み先着順)
参加費:4,000円 ※雨天・荒天中止(前日判断)







笠原雅仁 (声楽家・コルネット奏者・リュート奏者)

武蔵野音楽大学声楽科にて宮本昭太氏に師事。同音楽大学を卒業後、有村祐輔氏 のもとで声楽、古典音楽理論を学ぶ。1998年に渡英。英国王立音楽 大学、大学 院古楽科にてナイジェル・ロジャース、スティーブン・ロバーツの各氏に声楽 を、ヤコブ・リンドべルイ氏にリュートを師事。その後、全額 奨学金を得てト リニティー音楽大学、大学院古楽科にてさらに研究活動を進める。コベントガー デン・ロイヤルオペラハウス・リンブリー・シアターで のオペラ「ダイドーと エネアス」のエネアス役、フランスのサレブール音楽祭での“アンサンブル・エ リマ”公演のオペラ「オルフェオ」のオルフェオ 役で好評を得るなど在学中から 活躍。2002年にコルネットを学ぶためパリ市立高等音楽院古楽科にてジャン・ テュベリ氏に師事。2006年にフラ ンス、アンブロネィ音楽祭主催のカヴァッリ のオペラ「エルコーレ・アマンテ」に首席コルネット奏者として招待される。 2007年にはモンテヴェル ディの「オルフェオ」初演400周年記念演奏会の為、コ ルネット奏者としてメキシコに招待され、現地初のオルフェオ上演に参加。フラ ンス内外の主 要なバロックオーケストラやアンサンブルなどと共演する他、 RADIO FRANCE、ORF, BBC、テレビやCDの為の録音にも参加。初期バロックのイタ リア音楽を主なレパートリーとするグループ、“アンサンブル・プリンチピ・ ヴェネツィアー ニ”を主宰するなど、国内外で古楽の演奏活動、研究、指導にあ たっている。

辻康介 (声楽家)

ネーモー・コンチェルタートnemo concertato、南蛮ムジカなどのグループを主宰し歌う。モンテヴェルディ「オルフェオ」(宮城聡演出)や「オルフェオの冥界下り」(安田登構成・演出)のオルフェオ役、「イナンナの冥界下り」(安田登構成・演出)のイナンナの声。「都市楽師プロジェクト」メンバー。「中世の移動ド:ソルミゼーション」講座を各地で開く。ネーモー・コンチェルタートはCD+BOOK「おとなのための俊太郎」(アルテスパグリッシング、2016年)リリース。
鷲野宏

鷲野宏 (都市楽師プロジェクト主宰)

アートディレクター/デザイナー。 芝浦工業大学卒 (曽根幸一・環境設計研究室 )。代議士秘書を経て、2007年鷲野宏デザイン事務所を設立。グラフィックデザインやアートプロジェクトを中心に活動。主宰する「都市楽師プロジェクト」では、音や音楽を刺激として建築や都市の「その場らしさ」を共有していくプログラムを実践している。日本サウンドスケープ協会理事。







<乗下船>和泉橋防災船着場

JR「秋葉原」駅中央改札出口徒歩3分 / 日比谷線「秋葉原」駅5番出口徒歩1分 / 新宿線「岩本町」駅A3出口徒歩4分 
「和泉橋」北西側にあります。 (※受付は、各便出航15分前から5分前まででおこないます。)


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<ご注意いただきたいことの概要>
・雨天時の中止の判断は開催日前日夕方に行います。
・中止判断は開催日前日夕方にウェブに掲載するとともにメールにてご連絡します。
・音の響きや都市環境を味わうために使用船舶には屋根がありません。※1
・乗船中の写真撮影はできます。ただし録音・動画の撮影は原則できません。※2
・就学前のお子様のご同伴はご遠慮ください。(なお、お子様も参加費は同一です。)

※1:当日の天気変動で雨天・荒天の場合は事前予告なく中止となる場合があります。/ ※2:どうしても録画・録音をおこないたいという方は、事前にご相談ください。著作権上、YouTubeへの投稿は禁止します。(主催者は記録用として写真撮影・動画撮影・録音を行います。)





<動画による「名橋たちの音を聴く」のご紹介>


徳川家康が江戸に入城した1590年に、フランスの修道士によって発明されたとされる古楽器セルパン。この動画は、19世紀チューバの発明により忘れ去られた蛇の形をした古楽器・セルパンと声楽の組み合わせでおこなったときの「名橋たちの音を聴く」の様子です。1590年は日本橋川の原型となった「道三堀」が掘削された年でもあります。ヨーロッパはルネサンスの最終の時季であり、バロックの萌芽の時季にあたり、日本橋の街にあふれる意匠のモデルと重なります。(映像は朝日新聞社のものです。/2012年09月08日実施)

都市の躍動に耳を傾ける時間。(都市楽師プロジェクト「名橋たちの音を聴く」日本橋篇2014)http://toshigakushi.com

Posted by 鷲野 宏 on 2015年4月26日

<企画概要>
日程:2017年4月30日(日) 企画名:名橋たちの音を聴く−「ヴェネツィア」で聴く東京−
会場:神田川 (和泉橋防災船着場乗下船 航路:和泉橋付近〜お茶の水橋付近)
主催:都市楽師プロジェクト 共催:ちよだリバーサイドプロジェクト 協力:千代田区観光協会 協賛:株式会社ジール(船舶所有者)
企画・構成・制作・ディレクション:鷲野宏 制作協力:辻康介
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