中世・ルネサンス 貴族たちの古楽の宴

11世紀末〜13世紀にかけて活躍した“吟遊詩人”たちの音楽や ルネサンス期に流行した世俗音楽や宮廷舞踏から、
ヨーロッパの中世とルネサンスという2つの時代の 貴族たちの宴の模様を、時空を超えて現代の日本で展開。
いにしえの「音楽家」と貴族たちの活き活きとした感性を 日本を代表するモダニズム建築に包まれながら共有する演奏会です。



第T部 ヨーロッパ中世の世俗音楽
Raybaut de Vaquieiras "Calenda Maia"
Bernat de Ventedorn "Quant vey la lauzeta mover"
Marcabru "L'autrier jost'una sebissa"
<Carmina Burana>"Bache bene venies"
<Carmina Burabn>"In taberna quando sumus" ほか

第U部 ルネサンスの世俗音楽と宮廷舞踏
Giovanni Giacomo Gastoldi "Amor Vittorioso"
Cesare Negri "Alta Mendoza"
Orazio Vecchi "So be mi ch'a bon tempo"
Anonymous,<Cancionero de Uppsala>"Yo me soy la morenica"
Claudin de Sermisy "Tant que vivray" ほか

出演:
名倉亜矢子(歌・ゴシックハープほか)
辻康介(歌・語りほか)
上田美佐子(中世フィドルほか)
近藤治夫(バグパイプ・ハーディガーディほか)
寺村朋子(イタリアンヴァージナル)
服部雅好(ルネサンスダンス)
牧野晴美(ルネサンスダンス)











中世宮廷において演奏の担い手であったジョングルールの視点から“吟遊詩人”トルバドール・トルヴェールの音楽を紹介。ジョングルールが、貴族の館に招かれ芸を披露、彼らの音楽が現代に残ることになる「モンフェラート城での逸話」から始まる。

当時活躍したトルバドール・アキテーヌ公ギョーム9世とその孫アリエノール・ダキテーヌが果たした役割、当時の流行作家であったマルカブリュ、最大のトルヴェールとされるアダン・ド・ラ・アル、最後のトルバドール・ギラウト・リキエルの逸話などを切り口に展開。13世紀のカルミナ・ブラーナも解釈・再現。中世の貴族たちが親しんだ音楽を身近なものとして魅せていく。

時は移りルネサンス。シャンソンや舞踏から、当時の人々の感情を垣間見、当時の衣装を纏った楽師と貴族たちによる、会場全体を使った演奏・舞踏を通じて、貴族たちの音楽の楽しみ方を体感する。

>> Note Link : 中世盛期ヨーロッパ貴族たちの音楽の楽しみ




名倉亜矢子(歌・ゴシックハープ他)
名倉亜矢子(歌、ゴシックハープ他)
ニューイングランド音楽院(米・ボストン)声楽科を演奏優等賞を得て卒業。中世〜古典派の作品を中心に演奏活動を展開中。バッハ、ヘンデル、ハイドン、 モーツアルトなどの作品のソリストをつとめるほか、アンサンブルのメンバーとして多くの古楽団体に参加。リュートの金子浩氏とCD「やすらぎの歌」をリ リース、レコード芸術誌上で谷戸基岩氏の「プライベートベスト5」に選出された。
辻康介(歌、語りほか)
辻康介(歌、語り他)
1600年頃のイタリア音楽を中心にイタリア民謡など幅広いレパートリーを歌う。イタリア語歌詞の独自訳も評価されている。主宰する三つのユニット「ビス メロ」「ネーモー・コンチェルタート」「南蛮ムジカ」を中心に活動、「中世の移動ド」講座を開いている。声楽を牧野正人、クラウディオ・カヴィーナ等に師 事。国際ロータリー財団奨学金でイタリアに留学、声楽の他にも古楽の理論的基礎を学んだ。国立音楽大学楽理科卒。
上田美佐子(中世フィドル他)
上田美佐子(中世フィドル他)
武蔵野音楽大学器楽学科(ヴィオラ科)修了。磯良男、ウルリッヒ・コッホ各氏に師事。バロックを若松夏美、寺神戸亮、Stefano Montanari各氏に師事。「MOG」、「オーケストラ・シンポシオン」、「アンサンブル・雲水」、「アントルメ」、「ジョングルール・ボン・ミュジ シャン」のメンバー。ヴァイオリン、ヴィオラ、中世フィドル奏者として活動中。
近藤治夫(バグパイプ他)
近藤 治夫(バグパイプ他)
古楽バグパイプ演奏家・製作家。古楽器演奏家。ヨーロッパ中世・ルネサンスの音楽を演奏する「ジョングルール・ボン・ミュジシャン」代表。中世民衆音楽の 担い手である「放浪楽師=ジョングルール」に着目し、その社会的位置や演奏したであろう音楽について探究、ライブハウス、ストリート等での演奏活動を展 開。演奏と並行して古楽バグパイプの製作も行なっている。
寺村朋子(イタリアンヴァージナル)
寺村朋子(イタリアンヴァージナル)
東京芸術大学チェンバロ科卒業。同大学大学院修士課程修了。 チェンバロと通奏低音を、山田貢、鈴木雅明の両氏に師事。第7回古楽コンクール・チェンバロ部門第2位入賞。イタリア、オーストリー、ベルギーなど国内外のアカデミーに参加し研鑽を積む。NHK「FMリサイタル」出演、その他多くの団体と様々な演奏活動を行う。トリム楽譜出版より1999年「フルート・バロックソナタ集」、2002年「J.S.バッハ作品集」(2009年再版)を編曲、出版。2010年ワオンレコードよりチェンバロ・ソロCD「お気に召すままCapriccio」(レコード芸術準推薦)をリリース。
服部雅好(ルネサンスダンス)
服部雅好(ルネサンスダンス)
古典舞踏研究家。1994年よりアーリーダンスグループ“カプリオル” を主宰。伊、仏、英、独の16〜17 世紀をテーマに、「ジャック・カロの旅、T、U、V」「遊びの本(チェスとカード)」「ナースリーライム」「ハメルン」「夏至祭りの夜」「町人貴族(歩兵版)」等の作品を発表。 また、金沢文庫芸術祭の一環として、「収穫祭の夜」「アヴィニョンの橋でブランルを踊ろう」「フォリアを踊るえせドンキホーテたち」を公演。「ダンシングマスター研究」という研究やワークショップの集まりを主宰。毎週、例会をもっている。
牧野晴美(ルネサンスダンス)
牧野晴美(ルネサンスダンス)
ルネサンス・バロック・ダンサー。スコティッシュ・ハイランド・ダンサー。1993年よりアーリーダンスグループ”カプリオル”のルネサンス・バロックのすべての公演に出演・古典舞踏の衣装作製も手掛ける。スコットランドの民族舞踏の分野では、Scottish Dance Teachers Alliance公認教師。

都市楽師プロジェクト主催 「中世・ルネサンス 貴族たちの古楽の宴」チラシ「中世・ルネサンス貴族たちの古楽の宴」チラシPDF(4.2MB)


「中世・ルネサンス 貴族たちの古楽の宴」

日程:2011年10月9日(日)、10日(祝) 
     各日18:00開演(開場17:30)
会場:代官山ヒルサイドテラス “ヒルサイドプラザ”
料金:全席自由 4000円
主催:都市楽師プロジェクト

※両日プログラムは同内容です。
( 特定商取引法に基づく表示 )

※6日以降にお振込みをされた方のチケットは、配送せずに、会場にてお取り置きしております。両日分とも会場受付にて17:00よりお渡しができます。



昼間には、ヒルサイドテラスの広場や路地のあちこちに、本公演に出演のメンバーが、辻音楽師さながらに出没します。当日、ヒルサイドテラス界隈では、猿楽祭が開催され、数々の市が出たり、特別イベントが開かれたり、普段以上の賑わいのある街となります。ぜひ、昼間からお出かけください。

▼猿楽祭の情報はこちら(外部サイトが開きます。)

代官山ヒルサイドテラス「ヒルサイドプラザ」マップ


大きな地図で見る
東急東横線「代官山」駅正面口 徒歩3分
「ヒルサイドプラザ」は、旧山手通りからみると「地下」にあります。ヒルサイドテラスB棟とC棟の間の広場にエントランスがありますので、ご注意ください。